活動報告

「明日のみやま市を考える」フォーラム報告

2009年12月25日 19:46

社団法人山門青年会議所
2009年12月

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はじめに

みやま市が誕生して2年が経過した2009年。2007年にみやま市長選挙において、ローカルマニフェスト型公開討論会を開催した団体として、折り返し地点においてその振り返りと、今後の進むべき道を探るべく、フォーラムを企画・開催しました。インフラ整備もすすみ、大きな機会を持つ一方、世界的不況の中、また、人口減少など全国的な地方の共通問題を抱えるみやま市。地域主権が叫ばれる昨今、我々のまちは、この地域はこの時代をどう進んでいくべきか、考える時間にすべく当日に臨みました。

本フォーラムの内容を、一人でも多くの市民の皆様に知っていただきたく、今回、報告として、発信させていただきます。


「明日のみやま市を考える」フォーラム内容

開催日:2009年8月1日 13:00~16:00

場所: 保健医療経営大学 大講義室

事業内容

 第一部

   市長講演 西原市長

 第二部

   パネルディスカッション 

    テーマ「どうする?!これからのみやま市」

     パネリスト                        

        西原 親 様 (みやま市市長)           

        川邊 義隆 様 (株式会社八ちゃん堂会長)        

        笠原 光明 (山門青年会議所理事長) 

     コーディネーター

        古賀 新一 (山門青年会議所)


市長が語るこれまでとこれから

(フォーラムの最初に、第一部西原市長から、現状についてご講演いただきました。
 以下は、その要旨です。)

   選挙から2年。今では、県議、国会議員のみなさんと、一心同体でまちづくりに取り組んでいる。
   市議会の議員の皆さんにも恵まれており、理解を得ている。

(このような概要の下、マニフェストに掲げられた政策を中心に、今まで取組まれた事項についてです。)

 行財政改革: 給与カットと人員減
        市役所の職員数を目標として、470名から371名体制にもっていきます。
        現在までで、20数名減少しました。
        辞めた人の半数を採用するペースで行っています。

  企業誘致: 人口減少を最大の課題と捉えた雇用・人口増が目的
        現在、みやま市が抱える最大の問題点は、人口の減少であります。
        解決策として、企業誘致を打ち出し、そのための制度は整備出来ました。
        但しまた、課題があり、なかなか成果には結びついていません。
        その課題とは、工業団地と光ファイバー網の整備であります。

インフラ整備: 6年後には、有明海沿岸道路を佐賀空港までつなぐことになります。
        H23年3月までに、みやま・柳川インターからのバイパスと
        有明海沿岸道路を結びます。

         (そういったインフラ整備を活用して、「道の駅」に関してコメントがありました)

   道の駅: 企業誘致は、前出の課題があり、厳しいが、経済活性化のために「道の駅」を作る。
        すでに計画がすすんでいる。恵まれたインフラ整備を活用していきたい。

         (講演を終えての市民の皆さんからの質問と市長からの答弁です。)

     質問: 外部からの企業誘致よりも、地元企業の育成に力を入れられてはどうか。
     市長: それは考えています。加えて、清水山を観光資源としたものも考えています。

     質問: 改革をすすめるにあたり、市の体制・組織、人事を改革すべきではないか。
     市長: 就任後2年が経過し、見えてきた。そういったこともするべきと思う。
       改革への諮問委員会をつくりたい。

     質問: 保健医療経営大学について、今後どうするのか。
     市長: 今は、情勢を見守る。その土地も無償供与ではなく、貸与とした。


第二部においてパネルディスカッションを行い、4つのテーマについてご意見をいただきました。その中から、キーワードを中心に、要旨を掲載します。



設問1 みやま市の抱える問題点とは?

キーワード:「人口減少」 「まちの活力」

 西原市長:(新市ゆえの)みやま市のネームバリュー(認知度)の低さを感じます。
      それと、人口減少と少子高齢化は最大の問題点です。

 川邊会長:32年前から、瀬高は面白いところと思っていた。
      ただ、活力が無い。従って人口が当時より減少してきている。
      人口減少の対策として、定着人口も大事だが、流動人口を増やしてはどうか。

笠原理事長:確かに人口減少は問題と思います。


※人口推移について、詳細は、みやま市HP参照ください
http://www.city.miyama.lg.jp/info/prev.asp?fol_id=1768

 

設問2 みやま市のポテンシャル(潜在能力、潜在的魅力)とは?

 キーワード:「清水山」 「佐賀空港」 「新幹線開通」

笠原理事長:歴史、文化遺産が多い 特に清水山など素晴らしいものがある。
      また、JCとして、九州クリエイターズマーケットを開催し、今年で3年目。
      インフラ整備も整ってきて、近隣地域からも集客できるようになった。
      住環境としても、学校と家が近いことや、芝生の公園があるなど、都会では
      味わえない点がある。

 川邊会長:地理的な優位性をもっと認識し、戦略に活かすべきです。
      限られた予算は「選択と集中」すべき。
      例えば清水山は京都の清水寺を習って「清水の舞台」を作るべきでしょう。
      そうすれば一大観光スポットとなる。
      企業誘致は、全国どこの自治体もやっている。
      「緑豊かな」というフレーズも全国どこにでもある。
      新幹線開通によるメリットは次世代に出ればと考えている。

 西原市長:みやま市は広い土地があることが強み。
      農業も県内外から高い評価を受けている。
      清水山の活用は賛成。新幹線開通とともに、清水山につながる道路も検討しています。

 川邊会長:佐賀空港をもっと活用すべきではないでしょうか。
      あの空港をハブ空港にすれば、この地域もっと活性化する。

 西原市長:佐賀空港については、国際空港として発展してほしいですね。

笠原理事長:私も、近頃東京に行くときは佐賀空港を利用しています。
      マイエアポート宣言もさせていただき、便利な空港と思っています。
    


設問3 周辺地域におけるみやま市の役割

キーワード:「連携」 「合計70万人市場」


 西原市長:福岡県のこのエリアの近隣6市は、将来的には一体化すべきでは。
      その時の中心地がみやまであると感じる。
      連携は、地域の共通テーマ。例えばごみ焼却などでも行っていくべきでしょう。

 川邊会長:30分以内で行けるところに70万人がいる。これは、大きなマーケットである。
      木工、観光、鉱工業など様々な顔を持っている地域であり、
      その中心地にあるみやま市エリアは、それらをまとめる要素を持っていると思います。

笠原理事長:青年会議所も、熊本、福岡、佐賀の3県にまたがる7つのJCが連携して、
      共通財産である有明海やインフラをツールとした広域的まちづくりを検討しています。
      また、矢部川流域として、筑後と八女の青年会議所との連携も深めています。
      これからは、単独のまちづくりではなく、地域の連携が必要ではないでしょうか。

設問4 みやま市のすすむ道

キーワード:「選択と集中」 「地場産業の活性化」

笠原理事長:夢を語るだけでなく、実現に結びつける動きをするべきと考えます。
      我々が掲げる「連携」は青年会議所のみではなく、行政や他団体とも積極的に行っていく。
      その内容は、本年創立35周年を迎えるにあたり、ビジョンを提言します。

 川邊会長:とにかく「選択と集中」。何が重要か、優先順位をつけて取り組むべきです。
      将来の核となるものを長期的に考えるべきでしょう。
      (流入人口増加のためにも)柳川と清水寺を結ぶことを提言したい。

 西原市長:少子高齢化、人口減少に歯止めをかけることが何よりも重要。
      そのためには、地場産業の活性化だと思います。
      そして、まつり、イベントを大事にしていきたい。
      それが豊かな人間社会・住みよいまちづくりにつながる。
      みやま市は小学生の学力レベルが高いです。教育は大事である。力を入れていきたい。

フォーラムを終えて

今回のフォーラムを終えて、重要と感じたことは、「正当な危機感の共有」です。地方を取り巻く環境は厳しくなってきています。人口減少、少子高齢化、行政の財政問題など、このみやま市も決して安心できる状態ではないこと、そして、それに対して、我々含め、市民がそのことを漠然と感じながらも、緊急性が薄いため、ましてや自分の日々の生活に明日から影響しないため、持つべき「危機感」が共有されていないのではないでしょうか。
「重要だが、緊急でないこと」は、本当は一番取組むべきことなのですが、なかなかそこに手をつけられないのが、個人でも企業でも日常よくあることです。みやま市のそれは、人口問題でしょう。
一方、インフラ整備などにより、この地域には大きな可能性があることも確認できました。誰かがやってくれるではなく、そのようなチャンスを我々自身が活かす、そんな気構えが大切なのでしょう。


マニフェストサイクルの必要性

「マニフェスト」今では、すっかり市民権を得た言葉ですが、これは候補者が掲げる数値と期限と予算がある政権公約であります。
青年会議所は、全国の自治体の選挙において、立候補者にマニフェストを作成していただき、それを有権者は判断材料にし、投票する。そして、大事なのは、選挙の時だけでなく、その後、次の選挙の間に、選ばれた市長がどのような市政を行っているか、確認する機会を持つことが大切です。それが「マニフェストサイクル」であり、山門青年会議所は、みやま市においてそのサイクルを定着させることが、一層の市民の市政への関心、参加・参画意欲の向上へと繋がると信じ、今後とも活動していきます。


山門青年会議所とは・・・

1974年、旧山門・三池郡の青年が「明るい豊かな社会」の構築を目的に、山門青年会議所を立ち上げました。それから35年間、20~40歳の青年世代で構成されるメンバーにより、まちづくり・ひとづくり・青少年育成などの事業を行ってきております。
2009年、我々は創立35周年を迎え、「連携」をキーワードに新しいビジョンを発信させていただきました。市民の皆さん、団体、行政と、これまで以上に連携をとり、今回のようなフォーラムも含め、より良い活動・運動につなげていきます。


2010年予告

3年目を迎えたみやま市とその市政に、市民の皆さんが関心をもち、参画いただける事業を開催します。
2009年開催したフォーラムを更に発展させ、マニフェストサイクルを廻すことにより、よりよい市政を目指します。2010年は更に多くの市民の皆さんに参加・参画していただける形が出来るよう、ただ今準備しております。市民の皆様のご意見を是非お寄せください。次回事業への参考にさせていただきます。よろしくお願いします。